梅雨どきのじめじめした暑さが続いていますね。
ギャラリー・いなげの庭にも、6月らしい花・アジサイがポツポツと咲き始めました。
そんなギャラリー(と旧神谷伝兵衛稲毛別荘)の庭園には、たくさんの松が生えています。
これらの松は、昔国道14号線以南に海が広がっていたころ、防風林の役割を果たしていたのだそうです。
ギャラリーと別荘の庭に生えている松には、いくつかの種類があるのでご紹介したいと思います。
まず、1つ目は黒松(クロマツ)です。
日本で一番よく見られるのは、この松なのではないでしょうか。
背が高い・樹肌が荒い・葉が固くとがっているのが特徴です。
2つ目の松は赤松(アカマツ)です。
クロマツとよく似ていますが、木肌がやや赤く、葉が下の写真のように、やわらかいのが特徴です。
ギャラリーに生えている赤松には、赤松の中でも少し珍しい多行松(タギョウショウ)という種類の松が生えています。
木の幹が地面に出てすぐに枝分かれしていることから、「多行」と呼ばれているようです。
最後に紹介する松は五葉松(ゴヨウマツ)です。
よく地面に落ちている松の葉を拾うと、大抵は2つに分かれているものだと思います。
五葉松は、文字通り葉が5枚1束の松のことを指します。
五葉松はふつう山地に自生する種なので、おそらく神谷伝兵衛が別荘で過ごした時代に、どこからか取り寄せ、庭に植えたものだと思われます。
ちなみに、ギャラリーの裏手にある稲毛公園にもたくさんの松が生えており、4月・5月の晴れた日には松の下でピクニックをする人たちをよく目にしました。
ギャラリー・いなげにお越しの際は、ぜひ庭園に生えたちょっと珍しい松にも目を向けてみてください。
ちょうど今は松の手入れの時期なので、運がよいと庭師が松のみどり摘みをしている姿を見ることができるかもしれません。
yuki