雨が降ったり、晴れたりと不安定な天気が続いていますね。
ギャラリー・いなげでは、8月6、7日の2日間、「子ども美術講座」がありました。
「子ども美術講座」は、普段あまりギャラリーに来る機会の少ない小学生に足を運んでもらうきっかけになれば…ということで、毎年の夏休み(あるいは冬休み)に開催している企画です。
その年によって内容は異なりますが、今年度は「オリジナル風鈴をつくろう」と「メダルマグネットをつくろう」の2本立てでしたので、それぞれご紹介したいと思います。
【オリジナル風鈴をつくろう】
「夏」といえば「涼」、「涼」といえば風鈴ということで、初日はオリジナルの風鈴を作りました。風鈴というと、ガラスに絵付けをする体験がよくありますが、今回はいらなくなったペットボトル上半分を風鈴の外身にして、紙粘土で好きな形に装飾していくというものでした。
まずは、どんな風鈴を作りたいか考え、それに合わせて紙粘土を好きな色に着色していきました。粘土への着色は、表面を絵の具で塗るのではなく、水彩絵の具や色付粘土を少し練り混ぜることで、簡単でかつきれいに着色することができました。
着色した粘土を好きな形にし、ペットボトルに貼り付けているところです。
飲み口を狭めるところがなかなか難しかったようです。
今回、鈴部分は既成のものをペットボトルに通しましたが、音のなるものであればなんでもよいと思います。
最後には、海・太陽・水玉・星空など、夏ならではの様々なテーマの作品が完成しました。皆、ペットボトルという素材を活かして、紙粘土で外見全体を覆わずに、透明な部分を残しているところに粋を感じます。
【メダルマグネットをつくろう】
タイトルからは、金属加工でもするのかな…と想像するかもしれませんが、こちらも紙粘土を使った作品づくりです。
こちらはどんな作品をつくるかイメージする前に、まず好きな色に着色した紙粘土を3種類くらいつくりました。
そして、色の付いた粘土で土台となる部分をつくり、そこに「まるめる」「ねじる」「細くする」「和をつくる」「尖らせる」などして動きをつけた粘土で装飾したり、楊枝などで土台部分に直接模様を描いたりと、皆手が動くままに作品を創っていきました。
最後に磁石をつけて完成です。風鈴は具体的なテーマがありましたが、メダルマグネットでは好きな色に着色した紙粘土を使って抽象的な作品が出来上がりました。
個々の作品をみると、具体的に形作る対象がない中で、よくこんな形や模様が思い浮かぶものだと思わず感心してしまいました。
今回の「子ども美術講座」は、2日間どちらも家庭で手軽にできる内容の講座となりました。
写真を見て作りたくなった…という方は、ぜひおうちでお試しください。