【報告】創造海岸いなげ展/千葉市中学校美術部展

葉ゆかりの期待のアーティスト3名による「創造海岸いなげ展」のレポートです。

1室目は牧田愛さんの作品です。ギャラリー・いなげの庭園の風景と異質な機械や金属の集合体を融合させた写真作品が並びました。牧田さんはこれまで、無機質な金属をモチーフに、それが有機的な生物や風景に見えるような油絵の作品を数多く制作し、高い評価を得ています。今回の展示では、ギャラリーの空間を生かした新しい作品にチャレンジしてくれました。

2室目は西川昇真さんの作品です。西川さんの作品は、風神・雷神やぶんぶく茶釜の狸など、日本ではなじみ深い空想上の生き物をアクリルや炭で描いています。カラフルな色彩と軽やかなタッチで描かれていますが、よくみると、どの生き物もありとあらゆるモノがぎっちりと組み合わさって一つの集合体を成しているのがわかります。西川さんは現在、高校で美術の先生をしながら、都内のギャラリーを中心に活躍中です。

最後の部屋は箕輪茉海さんの作品です。箕輪さんは、「木象嵌」という技法用いた立体作品を制作しています。木象嵌は異なる木を複数組み合わせて、様々な模様や装飾をつくる木工の一種です。糸鋸を使うことで、寄木細工よりも曲線的な表現ができ、通常は家具や壁面など平面上に装飾として施すことが多いそうです。この技法を様々な形で生かした作品を制作する箕輪さんは、木象嵌の新たな魅力を引き出す期待の作家さんです。

 

毎年、同時開催をしている「千葉市中学美術部展」は今年で4回目となり、今年は18校の学校が参加し、400点を超える作品を展示しました。今年の参加校は、椿森中・緑町中・小中台中・花園中・蘇我中・幕張中・誉田中・松ヶ丘中・稲毛中・幸町第一中・こてはし台中・高洲第一中・幕張西中・都賀中・みつわ台中・幸町第二中・泉谷中・磯辺中です。

参加校の中学生とその家族の来場が多いのはもちろんのこと、日頃は学校の中でしか見ることのできない中学生の表現を興味深くみる大人の姿も多く見られました。

最終日には同時開催の千葉市中学校美術部展に参加している美術部の中学生たちと作家の交流の機会が持てたらということで、ギャラリートークを行いました。

参加してくれた西川さんと箕輪さんは、自分たちがどんな中学生時代を送ったか、子供のころの自分と美術のつながり、現在の作品について、作家になって日々思うことなどをそれぞれお話いただきました。最初は緊張していた美術部の子たちも、トークが終わると2人に質問をしたり、大変興味を持ってもらえたようです。

平成28年も「創造海岸いなげ展」「千葉市中学美術部展」を開催予定です。

どうぞお楽しみに。

 

 

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