千葉市民ギャラリー・いなげ2012年上半期イベント・レポート、続いては「山口マオの版画ワークショップ」の報告です。
千葉在住のイラストレーター・山口マオさんを講師に迎えての木版画ワークショップを6月10日に開催しました。
山口マオさんは、絵本や広告、グッズなど様々な分野で活躍していますが、特に素朴な木版画でありながらポップでおもしろみのあるイラストが子どもから大人まで様々な年代で人気を呼んでいます。
今回のワークショップでは、一日かけて木版画を一人一作品完成させることを目標に、多くの方に参加いただきました。
まずはマオさんが、版木を彫って紙に刷る一連の工程を実演しました。
実演が終わった後は、参加者それぞれが、刷ったときにどのような作品に仕上がるかをイメージしながら下絵づくりを始めます。ここが大きな分かれ道で、一版一色刷り・一版多色刷り・二版多色刷り…皆さん悩みながら下絵を考えていました。
下絵が決まったらカーボン紙を使って版木に写します。どんな作品に仕上がるのか?
制作の合間には、マオさんが一人一人の様子を見て回りながらアドバイスをしてくれます。
制作の速さは参加者によってまちまちですが、お昼休憩をはさんで午後になると全員が版木を彫り始めることができました。集中して彫る参加者のみなさん。
版木を彫り終わったら、いよいよ紙に刷ります。
簡単な工程のようで、実はとても難しい刷りの作業。
写真はマオさんと版木を確認しながら、色を選んで刷っている様子です。
あっという間に時間が過ぎましたが、全員が作品を完成することができました。
最後にお互いの版画を鑑賞しました。完成度の高さに皆さん満足している様子。
完成した作品は、後日7月11日~8月5日にギャラリー・いなげで展示しました。
yuki