日差しが強く暑い日が続いていますね。
今回は6月19日~24日に開催された2つの展覧会のレポートをお送りします。
◆豊田貴美子教室合同展
美術家・豊田貴美子さんが講師をつとめる絵画教室の作品展です。
教室の生徒さんたちの水彩画・パステル画・日本画を中心に展示していました。
今回はその中のお一人・武石さんの作品と講師の豊田さんの作品を紹介します。
ポピーを日本画で描いた武石さんの作品です。
武石さんは昨年、旅先でたくさんのポピーをもらう機会があったそうです。もらったときにはきれいに咲いていた花が2~3日経った頃にはぱらぱらと散り始める様子に武石さんは気持ちを引き寄せられたといいます。つぼみ・開花、落花と様々な過程にあるポピーが、鮮やかな空色一色の背景に静かに描かれているのがとても印象的でした。
続いて講師の豊田さんの水彩・パステルの作品です。
豊田さんは過去のギャラリー・いなげ企画展「Chiba Art Flash2001」の参加作家のお一人で、日本画と立体の境界にあるような作品を制作されています。今回は、豊田さんが目の病を患っていた一時期に描いた草花のスケッチを展示していました。上の作品は、花が完全に開き散る直前の野ばらを描いています。2本のバラが見えますが、これは一本のバラを違う角度から描いているそうです。色彩があっさりしているのとは対照的に線は非常に緻密です。この野ばらを「今」しっかりと見ておきたいという思いが感じられる作品でした。
◆第7回もういい会展
続いて、同時期に開催された「もういい会」の水彩画展を紹介します。
「もういい会」の始まりは、10年ほど前にクラブツーリズムが開講していた水彩画教室の受講生が卒業後につくった自主サークルです。今では教室に通っていた方だけでなく様々な人が集まっています。活動拠点はなく、月に1回皆で集まりスケッチに出かけるそうです。
今回はその中のお一人・榊原さんの作品をご紹介します。
船橋にある海老川を水彩で描いた作品で、手前にはボート、奥には海老川の水門が見えます。
榊原さんは、船橋港を訪れたときに見た光の反射する海老川の水面がとてもきれいだったといいます。作品を見ると、水面に映る光の具合を様々な色を用いて表現しているのがわかります。
それでは今回はここまでに…。
yuki