ご無沙汰しておりました。
ようやく猛暑が過ぎたと思うと、あっという間に肌寒くなりましたね。
ブログ更新の少ない7月・8月でしたが、ギャラリー・いなげではいろいろなことがありましたので、今日から少しずつ報告していきたいと思います。
まずは、小学生の親子を対象にした「茶道に親しむ会」です。
皆さんは、ギャラリー・いなげの2F第3制作室が和室であることをご存知でしょうか?
和室の窓からは、ギャラリー・いなげの庭園を優雅に見下ろすことができ、ゆったりとした時間が過ごせる制作室となっています。
「茶道に親しむ会」は、ギャラリー・いなげの和室を活かした企画として昨年度から始まったものです。
当日は、親子そろって、表千家教授・堤宗智先生ほか4名の講師の方に教わりながら、お茶の飲み方・点て方を体験しました。
流れを紹介すると…
①茶道についてのお話
まず、堤先生よりお茶のこころ「和敬清寂」についてのお話がありました。人をもてなす茶道では、仲 良く(和)・敬い我慢し(敬)・清々しい気持で(清)・心を静かに保つ(寂)ことが大事なことなのだそう。
子ども達は、慣れない正座をしながら、がんばって聞いていました。
②お茶とお菓子のいただき方
次に、先生方が点ててくれたお茶とお菓子をいただきました。
茶会でいただく和菓子は季節を表しているものが多く、今回のお菓子も桃色と緑の餡が透き通った寒天に包まれた金魚型の生菓子で、とても涼しげでした。
初めて抹茶を飲む子どもたちも、甘いお菓子の後だからか、おいしく飲み干している様子…。
③お茶を点てる
お茶を飲んだ後は、自分たちでお茶を点てる番です。子どもは親を、親は子どもをもてなすため、一生懸命お茶を泡立てました。茶せんというお茶を泡立てる道具は、使い方にコツがあり、なかなか泡立たない子もいましたが、最後には皆きめ細かなお茶を点てることができました。
子どもたちは、もてなした相手(親)の「おいしい」の一言を聞くと、皆うれしそうにしていました。
普段の生活の中では、人が喜ぶ姿を見て自分がうれしくなる…という心情は案外と少ないのかもしれません。
今回のお茶会で、参加者の皆さんにはただお茶の飲み方・点て方を習うだけでなく、そうしたもてなしの心を実感していただけたのではないかなと思います。
また、茶道というと堅苦しいイメージがあるかもしれませんが、途中休憩を挟みながら先生や参加者と気軽にお話できる茶会となりました。
これを機会にギャラリーへ遊びに来てくれる子たちが増えるとよいなと思います。
Yuki